B、終えて

名古屋予選を観に行ってよかった
着いたら優勝インタビューだったけど
去年 自分が予選で負けた
ういちゃんが主催で、
その締めの挨拶にもグッときたし、
レモンさんが
やさしく声をかけてくれた
ことにもすごく
励まされていた
少年さんとの
尾崎豊トーク(濃いめ)にも
日常の緊張がほぐされたし、
村田さんとも色々お話ができた。

思えばあのあたりから、
今回の東京予選Bへの何かしらのパワーをいただいていた気がする。

そして東京Aの観戦。
レモンさんや、渋澤怜の戦い
、戦ったあとの表情
キミさんの研がれた
言葉のきらめき 伝え方、
酔っていても 胸に響く
存在がたしかにあった。

年始、年賀状への返信をくれた
散文写真家 牧野さんの存在もでかかった
ふだんはお互いに連絡先も登録してない。おれが数回、牧野さんが詩集を売る
吉祥寺の路上へ訪ねて
少し話すくらいの関係だが、

「フランス行けよ!」

と、筆ペンで書かれた一文は
おれの無意識に強く響いた。


1月28日(土) 

去年の名古屋に行く途中と同じく、不可思議wonderboyの『Pellicule』(新宿南口路上のやつ) を聴いた
あとは鎮座ドープネスのMCバトル。戦うでもなく戦うあの感じ、最近好きなので
見てリラックスしていた

会場は新宿 花伝舎。
小学校も中学校もろくに行ってない
何か久々に
ザ・校門をぐぐった気がした
高層ビルに囲まれた
小さな校舎
この社会のなかにある
まだ知らないひとの多い
朗読のせかい そのままの
ようだった


( 喫煙所から校舎を望む )

喫煙所が外にあって、
外の空気がちょいちょい
吸える

一回戦の組み合わせ抽選。
ほぼ埋まりつつあるなか
大島さんら、明らかに強者と
知っている方々で埋まった
Bグループの5番手だけが
ぽかり 空いていて、
「うわあ、やだなあ」
と思ったけど、
何かそこに行く気がした
引いたら案の定そうだった
ミキさんがひとりだけ青字で、
それにみんなが感心していた。


一回戦。
グループA
トップバッターのMC内郷丸さん、
よかった。
そこから、みなさんの声が
よく聴こえた
おれは自分が気負っていると
他のひとの言葉が
まったく入ってこなくなるので、
手汗とワキ汗だけは
終始とめどなかったが、
調子はわるくないな、と
わりとリラックスして聴いていた
自分の採点と実際のジャッジが
全然ちがったりして
でもそれは当たり前だよな
と思いつつ、
だから審査員がどんなひと
なのかは気にしないようにしたり

昨年の東京予選を客として
観に行ったときに買った
蓮理さんのワッフルを買う。
おいしい。5個くらい買えばよかった
自分のことを
覚えてくれていたのもうれしかった。
蓮理さんのステージもまた観てみたい





グループB。
ティトさんの匂い立つ世界観、
動画で何度も拝見していた
青木さんの空気を変える
パフォーマンス、
URAさんのたたみかける言葉の芯、
前里慎太郎さんの柔軟性には圧倒された
3分通したステージでは
いちばん好きだった
次にやることを一瞬忘れてしまった
ラッパーのひとは
詩人多めのスラムに出場してくるのに
詩人がラップバトルに
出ないのはなぜだろう

自分の番は、
とにかく一本目に注ぐしかないので
あのテキストでやれるだけのことは
できたと思う
終わってすぐ
ジョーダン・スミスさんが
「ふぁぼ!」と興奮気味に握手してくれた

おれの次が大島さんで、
順番もよかったのかなと思う
決勝で大島さんにぼろ負けしたあの日から
じつは始まっていたかもしれない
とにかく大島さんの存在は大きく。

新納新之助さんは、朗読はもちろん、
はじまる直前の
猫道さん、スタッフ、お客さんへの会釈にすごく品と敬意が感じられて、
おれも自然と会釈してしまう
瞳の奥深さに見入った。

くじらちゃんは最近
Anti-Trenchでの活動が多いので
久しぶりにソロの朗読を観たが、
言葉を発するまえから
せかいに引き込んでいく
(強引にではなく気付いたら) 姿は
すごいなあ、と思う。
プロである。


( 猫道さん。キレのある唯一無二の司会進行 )


休憩中、喫煙所などで
llasushiさんが話しかけてくれて、
お互いにそんなに
言葉は多くないけれど
前向きな言葉をかけてくださって
ありがたかった

ミキさんもブログで
書かれていたが、休憩室の存在も
ありがたかった。数分でも、
あのほどよい室温の部屋に
行けることで気持ちを落ち着かしていた。とも9さんと、
三木悠莉さんの娘さんとで
ホワイトボードで遊んだ一瞬など、
助けられた部分が多すぎる


誘った友人が寝坊して来れず、
誘ってない妹がふらり来てくれて、
ふだん引きこもりなのに
ここまで来てくれたのか、
と 感極まる

準決勝、蛇口さんは震えていたけど
瞬間最大風速No.1の
「ここ風がつよいね」
には逆に震えた。
妹も、蛇口さんのステージが
好きだったと
あとからラインがきた。

準優勝できたことはよかった。

ミキさんに二度負けて。

出場者みんなが
6本用意していたら、
読まれなかった物語は
90本くらいある
時間にして4時間超
それらが読まれることで
革命が起きた
可能性もあるわけで、
だから6本読ませてもらえた事実は、
ほんとうに
噛み締めないといけない。

打ち上げの席では
大島さんから
アドバイスをいただいて、
あらためて気を引き締めた。
桑原さんのユーモアは、
やさしく傷口にしみる。
二次会では、
フラフラしていたが
さやおとも色々話せて
すごくうれしい。
赤は好きな色だ。



( 高幡不動で買ったお守り 勝守くん
腰にぶら下げていた )

まだぼんやりしてる部分もあり、
今日はひたすら寝てしまったし
前向きな言葉の箇条書き
みたいになってしまったけれど、
今はとにかくこんな気持ち。
おれはステージ以外は
クソで、だから
ステージでがんばりたいな
と思うんだけど
いまだにどこからどこまでが
ステージか分かってはいなくて、
とにかく2月も
また0から、やろうと思う。
ありがとうございました。


もり



ポエトリースラムジャパン2017
全国大会
2017.02.19(日)

14:00開場 / 19:00終演予定

場所:新宿 花伝舎
料金:前売 2000円(No Drink)

当日 :  2500円(No Drink)

MC:猫道(猫道一家)